わたしは調停員さんの当たりをひいたと思う。

二人ともいい方達だった。

だから、私は勝った様な気がする。

調停の最後の二回は、もう体がボロボロで、それなのに状況的にかなり追い詰められていて、杖無しではまともに歩けもしない程なのに、体が悪いのを隠してなんとか働こうと就職活動をしていた。


それでも、未だに職にありついてはいないけれど。

ボロボロの女なんて誰も雇わないに決まってるから、10ヶ月ぶりぐらいに美容院に行って、化粧品屋さんで化粧を習って、化粧品を少し買い足して、スーツとバックを買った。

手痛い出費だったけれど、仕事にありつきたいのだから仕方が無い。

まだありついてないけど。

化粧品なんか全部なんてとても買えないので、決め手の化粧水だけそこで買って、あとはなんと100均で済ませた。アイシャドーだけはいいのが無かったので、ホームセンターで1000円出した。1000円もっ!て感じた。。。。

こんな事は20代でも30代でも絶対にしなかった。

わたしの化粧品も下着もいつも高かった。

化粧品も下着も靴も服も何もかも、20代の頃が一番高価な物をローンを組んでまで買っていた。

40になって、100円の化粧品を自分の顔に塗るなんて想像したこともなかったけど、塗ってしまえばそれが100円なのか10000円なのかはたぶん誰にも分からない。

調停員さんたちは最後の二回、特に最後はわたしの容姿と服装をえらく褒めちぎってくれた。

そんなに綺麗なんだから大丈夫だよ、さっさとやり直した方がいいよ。

だ、そうで、そんな事をきっと普通の調停員さんは言わないんじゃないかと思うんだけど、そういうところが、わたしが当たりを引いたという所以で、それは慰めになり、わたしにこんなに優しくしてくれるという事がわたしを勝った気にさせてくれたのだった。

調停員さんに傷つけられて辛い思いをする人も多いって、わたしみたいな人間を慰めたり支えたりしてくれる職業の人がそう言ってた。だから、そういう物だからショック受けないでね、って前もって忠告してくれてたから、覚悟はしてたけど、運が良かった、優しくて良い調停員さんで本当によかった。



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